出足好調だが…ハリウッド版「GODZILLA」5つの疑問
(3)和製、ハリウッド製はどっちが上?
公開中のゴジラをかつてと同じような作品と思ってはいけない。ハリウッド版は別物のよう。
ゴジラ映画が邦画として作られたのは、04年公開の「ゴジラ FINAL WARS」が最後だった。その作品が興収12億円程度と惨敗、邦画のゴジラは以降、製作されることはなかった。
一方、ハリウッドは98年に「GODZILLA」を製作。これは散々なデキで世界中のゴジラファンをガッカリさせたが、それで終わりにはしなかった。16年後、ゴジラ生誕60周年に合わせるかのように新作を完璧なCGで製作。前作とは違って、ゴジラに造詣の深い新進の監督が作品を手掛けた。
(4)東宝に本家の意地はあるか?
「ゴジラ」製作は米レジェンダリー・ピクチャーズ、米配給はワーナー、日本配給は東宝。製作に金がかからず配給で儲かる東宝はウハウハ。ゴジラの版権も持ち、米国の製作会社から入る版権料の他、国内の映像に関する全権利を有しており、興行成績などが上がれば収益は膨れ上がる。