執行猶予も妻、愛人に見放され…ASKAを待つ厳しい現実
覚醒剤取締法違反の罪で起訴されたASKA被告(56=本名・宮崎重明)の判決が12日、東京地裁で言い渡された。懲役3年、執行猶予4年の有罪判決だった。
この日、21席の傍聴券を求めて並んだのは1074人。裁判は約10分で閉廷した。判決前に言い残したことを尋ねられたASKA被告は、小さくかすれた声で「いえ、ありません」と答えた。
長すぎる袖丈の黒のスーツに黒縁メガネ。髪はボサボサで、手をブラブラさせて入廷する姿にかつての“面影”はなかった。
■判決の評価
日大名誉教授の板倉宏氏(刑法)はこう言う。「妥当なところではないでしょうか。反省の弁などが、信用された。今後は自助の責任で、更生のための努力をしていけるとの判断だったのでしょう」
一方、弁護士の紀藤正樹氏は「やや軽い」と評した。
「覚醒剤の常用性や社会的影響力を鑑みると、実刑か、執行猶予5年でもおかしくありません。判決の決め手は、おそらく密売人ルートを自白したことでしょう。今後、ASKA被告はこのルートを使えないし、新たな常習者の防止もできる。<やめる>という口だけの反省の弁なら誰でも述べますからね」