小泉孝太郎が好演した「ペテロの葬列」 気になる続編は…?
最終回(15日)の視聴率は8.0%(ビデオリサーチ調べ=関東地区)。ドラマ「ペテロの葬列」(月曜20時~、TBS系)は一度も2桁の大台にのることなく、低空飛行のまま幕を閉じた。
全11回の平均視聴率は7%台半ばといったところ。週初めの夜8時という放送時間帯、それにキムタクの月9以外は伸び悩んだ夏クールでは大健闘の数字。だが、放送関係者の間では「数字以上のクオリティー」と惜しむ声が上がっている。
宮部みゆき原作、杉村三郎が主人公のミステリー小説。ちょうど1年前の13年夏クールでは同名小説「名もなき毒」がドラマ化され、「ペテロ―」は2作目だった。
コラムニストの桧山珠美氏が言う。
「初回を2時間スペシャルで放送し、物語のキモとなるバスジャックのシーンをきっちりと丁寧に描いた。全編を通して前作以上に見ごたえがあり、次回が気になる本格派のミステリードラマでした。最近は少なくなりましたが、これは本来、ドラマのあるべき姿でもある。そして、原作の世界観をうまく引き出したのは2作とも主人公を演じた小泉孝太郎(36)。彼の存在が大きい。01年のデビュー当時からいたずらに好青年の役ばかりで俳優としてイマイチでしたが、この1、2年で2時間ドラマで場数を踏み、役者としての覚悟や演技のコツをつかんだのか、見る者を引き付ける演技をしていた。間違いなく本人の代表作になるでしょう」