女優・井上真央が語るNHK大河ドラマ「花燃ゆ」の見どころ

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私に松陰の妹ができるか、戸惑いや不安はありました

 出演したドラマでは高視聴率を記録し、演技力も高く評価されている井上真央(27)。同世代では頭ひとつ抜けている存在だ。激動の幕末に活躍し、日本を動かした長州藩士、吉田松陰の妹・文を描いたNHK大河ドラマ「花燃ゆ」で主役の座を射止め、1年間、大役を務める。見どころを聞いた。

 大河ドラマの主役は、一度は経験したいと思っていたので聞いたときはもちろんうれしかったです。

 ただ、予想していた以上に早くお話をいただいたので、正直なところ私にできるか、私でいいのかという戸惑い、不安はありました。

 私が演じる文さんは実在の人物ですが、多くの大河ドラマの主人公と違って歴史に名を残したり、何かを成し遂げた方ではありません。なので最初は、吉田松陰物語で、松陰が主役の方がいいのではないかと思っていました。

 けれど、この物語は幕末に活躍した松陰や高杉晋作、文の夫の久坂玄瑞といった偉人たちに影響を受けた家族や仲間の目線で描かれているんですね。そういう目線で捉えた、時代を動かそうとした藩士の生き方は、世の男性に力を与えてくれる気がします。

 出演が決まってから萩へ行ってきたのですが、とても小さな町でした。松陰は半士半農の、特に身分が高い家に生まれたわけではない。なのに、海沿いを歩いて江戸に頻繁に出かけ、日本中を歩いて見て回り、日本の将来を考えた。外国を見るために、あれこれ手を尽くして下田のペリーの船に乗り込もうともする。英語もロクにしゃべれず、外国との交流がまったくない中で、国を変えることができると思っていたのはすごいことですね。

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