本田モノマネでR-1優勝 じゅんいちダビッドソン「苦節17年」
「持ってたんでしょうね」
優勝後のインタビューでもなりきっていたのは、じゅんいちダビッドソン(40)。昨年は決勝で負けた雪辱を果たし、10日開催の「R―1ぐらんぷり2015」で王者に輝いた。
サッカー日本代表でACミランの本田圭佑(28)のものまねが十八番で、決勝ではスーパーの店員としてクレーム処理を受ける本田のコントを披露。トロフィーを手に、「ここが到達点や、というふうには思っていない。ロシアに向けていい準備ができたと思います。これをきっかけにどんどんバラエティーに進出して、芸能界の空いているスペースに走り込んでいきたい」と、ものまねを交えながら意気込みを語っていた。
「誰に優勝を伝えたいか」との質問には「イタリアにいる本物の方に『おかげさまで優勝できた』と言いたい」。「優勝賞金でミラノに行って本人に謝りたい。(副賞の)冠番組もついて来てほしい」と“完全非公認”について謝罪に行くための密着番組を希望した。
ここまでの道のりは長かった。芸歴17年という遅咲き。98年にお笑いコンビ「ミスマッチグルメ」でデビューし、ボケとネタ作りを担当していたが、11年に解散してピン芸人に。約1年半前から本田のものまねを開始。きっかけは、アルバイト先の夜勤コールセンターで一緒にバイトしている芸人仲間の「風藤松原」風藤康二から「本田に似ていると思うから、ネタやったら」と言われたことだった。