元TBS小島慶子が処女小説でつづった 女子アナの暗部と恥部
タレント、エッセイストとして活動する元TBSアナウンサーの小島慶子(42)が先月末、初の小説本「わたしの神様」(幻冬舎)を上梓した。40代女性をターゲットとした月刊誌「DRESS」で13年6月号から約1年半の連載を一冊にまとめたもの。
テレビ局を舞台に人気絶頂のアイドル女子アナや、高齢出産を控えたお局アナ、花形の政治部記者を経てニュース番組のテコ入れに抜擢されるも婚期を逃した女性ディレクターなどなど、業界に生きる女たちの敵意むき出しの壮絶なバトルが描かれている。
初版部数は1万部と異例の多さだが、版元によると売れ行きは好調。しかも、書評の専門家の評価もすこぶる高い。
「単なる女性同士のドロドロな人間模様を描いた作品ではありません。『女子アナ=自分大肯定の最強女子』という言葉が出てくるのですが、これは揶揄だけではなく、きちんとポジティブな意味も込められている言葉。全編を通じて、自分を肯定することを是とし、不当におとしめていない姿勢に著者の平等さが表れている。労力を惜しまず、丁寧に紡がれた読み応えのあるエンターテインメント小説です」(書評ライターの倉本さおり氏)