映画ヒット 主役もPRも万全にこなす大泉洋というブランド
映画のPRで主役クラスが宣伝を積極的にやらないことがある。役や自身のイメージを壊したくないためで、特にアラフォーの中堅は斜に構え、格好をつけたがる。ところが、大泉は百八十度異なり、番組などに出演して軽口をたたいたり笑わせたりしながら、しっかりと映画を宣伝する。
大泉は「探偵はBARにいる」「清須会議」といった主役と準主役の映画がヒット、さらに「駆込み女――」と続いた。加えて放送中の朝ドラ「まれ」のひょうきんな父親役も評判である。
こうなると、ひとつの“ブランド”といってもいいと思う。
(映画ジャーナリスト・大高宏雄)