「夢叶えてくれた…」篠原ともえが感謝する吉田拓郎の“助言”
私の祖母は着物のお針子さんで、母も洋裁が好き。そのDNAで、私も小学生の時からデザイン画を描いて、自分のお洋服を作ったりしていました。でも、デザイナーになりたいなんて恥ずかしくて、両親以外には言ったことがなかった。だから、拓郎さんに「なんで篠原の夢がわかったんですか!?」って、つい言っちゃいました。
拓郎さんは「アイデアは自分のためではなく人に捧げるものなんだ」とも。名曲を多くの人に提供している拓郎さんらしい名言ですよね! 22歳だった私には衝撃的なメッセージに感じられて、それからは勇気を出して「衣装もやりたい!」と口に出して言えるようになりました。おかげで、舞台の衣装デザインをやらせていただいたりするようになりました。
去年は松任谷由実さんのコンサート衣装のデザインをやらせていただいたんですよ! ユーミンさんのご主人の松任谷正隆さんがラジオ番組に呼んでくださって、「やってみる?」って声をかけてくださったんです。100枚ぐらいアイデアスケッチを提案し、ご本人着用の6点とメンバーの皆さんの衣装も担当させていただきました。
ステージでユーミンさんが、私がデザインした衣装をまとって出られた時、ワッと歓声が上がり、うれしくて涙が止まりませんでした。拓郎さんは私の夢をかなえてくれた“魔法のオジサマ”なんです。