「報ステ」好調も…曜日別コメンテーターの残念な“ちぐはぐ”
安保法案の審議が続く今、「報道ステーション」(テレビ朝日系)が安定した人気で、ネットでの支持も高い。今まで政治に興味が薄かった主婦や学生が「反対」を意思表示する時代だから、国会デモを中継したり、政権批判をさりげなく伝える報ステが注目されているのも必然か。
だが、コメンテーターが残念すぎる。古賀茂明氏の“官邸からの圧力で降板”発言騒動後、3月最終週にメンバーが一新。古賀氏とは関係なく事前に決まっていたと思うが、それまで月~木は朝日新聞の人で、金曜は古賀氏のような週替わりレギュラーだったのを、曜日ごとのレギュラーに変えた。このメンバーが統一感ゼロ!
木村草太氏は憲法学者なので、安保法制の話ならピタリとはまるし、今週のように礒崎補佐官の失言を受けて「法的安定性」についてコメントするなら専門分野だが、核のゴミの自治体説明会について聞かれても、「国家権力と国民との関係が……」「民主主義のプロセスが……」とちょっと別の話になっていく。
中島岳志氏は大学准教授で、先週は中国との海の中間線を「向き合う海岸の長さ」と説明してくれたが、ゴニョゴニョと歯切れの悪い口調がテレビ向きと思えないし、今週のTPPに関しても専門分野じゃないから“説明”しかできない。