女優・岩崎ひろみ 大先輩の朝丘雪路に教わった「挨拶の所作」
朝の連続ドラマ「ふたりっ子」でヒロインを演じ、その後もドラマや舞台で活躍中の岩崎ひろみさん(38)。1歳に満たない子役として77年のNHK銀河ドラマ「女の一生」でデビュー。その後の長い芸能生活で、陰になり日なたになり支えてくれたのがこの人――。
■「人の縁の深さを感じずにはいられません」
芸能界の大先輩でお芝居のイロハを教えて下さり、しかも、私の日舞の師匠……それが朝丘雪路さん(80)です。
初めて舞台をご一緒させていただいたのは、私が小学3年の時。明治座で行われた五木ひろしさんの公演でした。朝丘さんは母親役で、それをきっかけにすごく可愛がって下さるようになったんです。
特に女優として教えていただいたのは、所作やしぐさ、立ち居振る舞いですね。例えば、楽屋へまずご挨拶に行くと、アメやお菓子を渡してくれたのですが、「はい、お手々出して」と言われて何げなく手を出すと、「女の子は指を揃えるだけで可愛くきれいに見えるのよ」って優しく教えて下さいました。確かに、やってみるとその通りなんです。