作家としての実績も 芸人マンボウやしろが本気で狙う直木賞
31日、小川菜摘(52)主演の舞台「ねじこみ~消える命が入る音~」の制作発表会見が開かれた。
脚本と演出を手掛けたピン芸人のマンボウやしろ(39)は、「いつもは半年くらいかけて書くんですけど、これは1カ月半くらいで書き上げました。奇跡ですね。一度は(舞台の話が)立ち消えになって『これで8月は遊ぶぞ!』と思っていたので、夏の夜を嫌な気分で過ごしましたよ。忘れられない夏になりました」と苦笑い。
しかし、「コレ、芸人としてやらせてもらってるんですが、ゆくゆくは(舞台の脚本を)書籍化したいと。全力で(芥川賞を受賞した)又吉くんに乗っかっていこうと思ってるんです」という野望を告白。
「又吉くんにメールしたんですよ。『又吉くん、芥川も直木(名前の“なおき=直樹”にかけて)も両方持っててズルいよ。どっちかちょうだい』と。そうしたら『やしろさんにはお世話になってるんで、“なおき”の方を渡します』って返事があった。だから、この作品で直木賞狙ってます」と便乗を宣言した。
やしろはかつて「カリカ」というコンビだったが、11年に解散。相方は千葉にある実家の旅館を継いで芸能界を引退。ピン芸人となったやしろは、脚本家、演出家としても活動するようになり、コンビ時代から担当している「田村亮一座」の舞台脚本はすでに4本も手掛けている。また、13年から続くラジオ「Skyrocket Company」(TOKYO FM)でのトークが人気で、他のラジオでは放送作家としての顔も持つ。
「作家」としての実績も十分。又吉とは髪形も似ているし、直木賞狙いもブラフではない!?