吹石一恵似と話題…藤谷文子は“福山特需”でチャンス到来か
13歳の時にCM「三井のリハウス」に出演。95年映画「ガメラ 大怪獣空中決戦」のヒロイン草薙浅黄役で女優デビュー。おおさか映画祭新人賞を受賞した。96年公開の「ガメラ2 レギオン襲来」と99年公開の「ガメラ3 邪神覚醒」でも同役を演じ、順調に女優へのステップを踏んでいた。
だが高校生の頃、リハウスの清純で優等生的なイメージを払拭したいと渡米を決意。父親のセガールを頼ってロサンゼルスに留学した。編入試験に合格するものの翌日から登校拒否。引きこもりになったが奮起して個人レッスンや独学などでひたすら英語を勉強した。99年帰国。留学中の経験から「やりたい仕事は待っているだけでは現れないから、自分から動くようにする」というアクティブな姿勢に方向転換。
翌年、米国滞在中に執筆した小説「逃避夢」が、「エヴァンゲリオン」の庵野秀明監督を触発。「式日」として映画化され、自ら主演も務めた。06年、ジークフリード監督のフランス映画「サンサーラ」(カンヌ映画祭招待作品)に出演。ポップな役を精力的にこなし、10年には3人の鬼才監督が東京を舞台にした競作映画「TOKYO!/インテリア・デザイン」(ミシェル・ゴンドリー監督)で主役に抜擢され、さらに14年のロサンゼルス映画祭やサンディエゴ・アジア映画祭などで最優秀長編作品賞を受賞したデイヴ・ボイル監督の「リノから来た男」でも主演を務めるなど、国際的な活躍が目覚ましい。
中島らもが晩年に率いたバンド「FATHER's GIRLS」のメンバーの一人。大槻ケンヂと「映画お悩み相談」のDJを務めるなど、サブカル活動も盛んなだけに、福山“特需”で再ブレークしそうだ。