“邦画押し”が追い風に 竹内結子は「最優秀女優賞」取れるか
22日から開催されている第28回東京国際映画祭。25日は竹内結子(35)が主演作品「残穢―住んではいけない部屋―」(来年1月30日公開)を引っ提げ、記者会見とワールドプレミアに出席したのだが、まさかのまさか。主演女優自ら「見ると本当に後悔する」と営業妨害にもなりかねない“失言”を放ち、会場を沸かせたのだ。
同映画は山本周五郎賞受賞のドキュメンタリー・ホラー長編「残穢」(小野不由美著)を原作とし、複数のホラー映画の監督・脚本も手がけている中村義洋監督がメガホンを取った超本格派の恐怖ムービー。しかも竹内は大の怖がりで「あまりの怖さに試写の途中でドロップアウト。ヘタレなんです」と自らのビビリも告白。それでも最後は全て笑いに変えてしまうあたり、映画やドラマに引っ張りダコの人気女優としての余裕を感じさせたのだった。
「残穢」は同映画祭のコンペティション部門に出品されており、最優秀女優賞の獲得条件を満たしている。全16本のコンペティション部門出品作品のうち、日本の映画は「残穢」のほか、藤田嗣治の半生を描いた「FOUJITA」(小栗康平監督)、平田オリザのアンドロイド戯曲を実写映画化した「さようなら」(深田晃司監督)の計3本と多く、「近年まれに見る邦画押しの映画祭」(映画関係者)といわれている。