“邦画押し”が追い風に 竹内結子は「最優秀女優賞」取れるか
前回は宮沢りえ(42)が主演作「紙の月」で最優秀女優賞を受賞。女優として再評価される大きなきっかけのひとつとなったが、今年は前出の3本の邦画の中で最優秀女優賞受賞の可能性がある日本の女優は竹内ひとりで、「今年は私の番……」と意識していてもおかしくはない。
映画ジャーナリストの大高宏雄氏が言う。
「男優賞や女優賞といった個人賞の受賞は役者自身の演技に加え、作品自体の評価も重要な要素のひとつ。ホラーものは一般的にエンタメ色が濃くなりがちで、人生や社会を描く人間ドラマ的な問題作などと比べると不利に働く場合もある。竹内の最優秀女優賞の獲得は同作のホラー色がどのように評価されるか。それも、ひとつの大きな決め手になると思います」
共演した橋本愛(19)は「怖さだけでなく、ミステリーの要素も深くて見どころのひとつ」とPRしていた。各賞受賞の発表は最終日の31日。日本が誇る“ホラー女優”は、ナンバーワンの称号をゲットできるか。