後引くシュールさ武器 バッドナイス常田に芸能人ファン急増

公開日: 更新日:

 関根麻里、斎藤工や、「ゲスの極み乙女。」のメンバーがそろって「面白い」と言う若手芸人がバッドナイス常田。関根は自分の出演番組で「世界観が独特で、ジワジワと面白みが湧いてくる」、斎藤は「とにかく世界観がすごいのに、それが伝わらないところが面白い」、ゲスの極みは「間の取り方が独特なところと、コントに出てくる登場人物のセリフ回しが全部同じ」としながら、自分のMVに常田を出演させるほどの気に入りよう。彼らの言葉通り、後を引く独特なシュールさがウリのピン芸人だ。

 代表作のひとつ「最後の瞬間」では、科学の発達によって空を飛べるようになった男が屋上から空に飛び立とうとするところにスナイパー父子がやってくるところからスタートする。飛び降り自殺をするなら練習台に撃たせてくれと言うスナイパーに、自殺ではなく空を飛ぶのだとやりとりするストーリーのひとりコント。別のネタ「海の恩恵」ではサンゴを養殖し海を浄化している男のもとに半魚人が2人お礼に来る。

「彼のネタの多くが日常ではありえない登場人物との出会いから始まるのですが、主人公がそれに驚くことなく平然とその非日常を受け入れて接するのが独特の世界観となっている。1つのネタで4~5役を演じるのですが、声やしゃべりが全部同じ。特技はKAT-TUNの歌まねで、しかも5人を歌い分けるというのですから、コントではわざと同じセリフ回しにしているわけです。磨けばもっと光る奥行きを感じます」(ある演芸評論家)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?

  1. 6

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 7

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 8

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  4. 9

    うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

  5. 10

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に