高市総務相はまだ「電波停止」発言を撤回していない
■断然光った「逃げ恥」
ドラマでは、先日最終回を迎えたばかりの「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS系)が断然光った。今どきの恋愛・結婚観というテーマへのアプローチの仕方が秀逸で、エンディングの“恋ダンス”も人気となり社会現象化した。同じTBS系では、漫画家の世界やコミック誌の現場をのぞかせてくれた黒木華主演「重版出来!」(脚本は「逃げ恥」の野木亜紀子)、前田敦子が新境地を開いた「毒島ゆり子のせきらら日記」なども挙げたい。
また、石原さとみ主演「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」(日本テレビ系)は、出版社の校閲部という舞台設定が新鮮だった。石原のファッションがインスタグラムなどSNSを通じて話題となり、若い女性たちを番組へと誘導した。この秋から、テレビ番組を録画で見る「タイムシフト視聴」の本格的調査・運用が始まったが、「地味スゴ」は、「逃げ恥」と並んで録画視聴の多さが目立ったドラマだ。
深夜枠ながら存在感を見せた「黒い十人の女」(日本テレビ系)は、市川崑監督が半世紀前に映画化した作品の現代版リメークだ。TVプロデューサー(船越英一郎)が抱える9人の愛人と妻(若村麻由美、快演)、合わせて10人の女たちの“たくましさ”がリアルで笑えた。