3年前から「日枝院政」構想 フジテレビ大型人事のウラ側
「遠藤専務らが、遠くない将来のフジのかじ取り役を担う可能性は高い。それは変わらないと思う。宮内氏は、それまでのつなぎ、ワンポイントリリーフじゃないか。まずはトップ2人の刷新イメージをつくり、それが続くうちに、次への橋渡し、地ならしをしていく。いきなり遠藤専務らをトップに据えてコケたら、もう後がないのだからね」(前出のフジテレビ幹部)
フジテレビは2015年上期決算が97年の上場以来、初めて営業赤字に転落。今や年間視聴率が全日、ゴールデンタイム、プライムタイムと全て民放4位で、当然、放送収入も減少している。そんな負のスパイラルから抜け出し、刷新改革するのにかける時間はそうはないはずだが……。グループ内から、こんな声も聞こえてくる。
「亀山社長は『笑っていいとも!』という看板の長寿バラエティー打ち切りといった大なたを振るった。バラエティーや情報番組も刷新した。看板ドラマ『月9』の視聴率ワースト記録といい、結果に結びつかなかったけれど、変えようという姿勢はみせた。日枝氏が今後も君臨し、その手下たちが仕切ることによって時計の針が逆戻りし、時代遅れのバラエティーをやる可能性はあります」(フジテレビ関係者)
今回の人事は6月の株主総会を経て正式に決定する。