「ヒトラーに屈しなかった国王」監督が語る民主国家の姿

公開日: 更新日:

 ――民主主義度が世界1位とされるノルウェーでは、ホーコン国王時代の民主主義をきちんと継承していると。

「はい、と即答しかねる部分はありますよ。グローバル経済が国境を超えて、メディア企業が世の中を牛耳っている世界の趨勢の影響もあるし、私たちが当たり前と思っていることが当たり前に信じられなくなることは起きてしまう。政治でいえば、もっともらしいことを言って嘘つきが入ってくる隙はやっぱりありますからね。そこのチェックは常にしなければならない。私たちノルウェーでは、当たり前と思うことを当たり前に信じようとしているとは思います」

■日本の皆さんは酒場で政治や社会について議論していますか?

 ――英経済紙の調査機関の報告で、日本は民主主義度が世界20位。政治のメディアへの介入なども報じられています。この差はどこにあると。

「日本の国内事情はよく分かりません。ただ、言論の自由は行使するもので、政治について、政権について、リーダーについて、それでいいのか、一人一人が積極的に議論すべきだとは思います。たとえばノルウェーでは、どの酒場でも、いつも侃々諤々、そうした議論をしています。これは、言論の自由度をはかる試金石になるかも知れませんね。日本の皆さんは酒場で、政治や社会について、議論していますか?それらが聞かれなくなっているとすると、危ないかもしれない」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出