ひふみんが一橋大に降臨 満員独演会で語った“第二の人生”
「2017年の顔」といっても過言ではない。6月に現役を引退した「ひふみん」こと将棋棋士の加藤一二三九段(77)が24日、一橋大学(東京都国立市)の学園祭に登場した。
会場の「兼松講堂」は在校生以上に女子高生や界隈の住民、将棋ファンら老若男女が多く訪れ、入り口前には長蛇の列。650人超の座席はほぼ埋め尽くされ、開演前から熱気ムンムン状態であった。
学園祭の目玉企画と銘打たれた講演会のテーマは「将棋と人生」。「キャーッ! かわいいー!」という歓声を浴びて登場したひふみんは、「こんにちは。それでは始めます」とマイペースに挨拶。以降、全60分間の独演会は、あっちこっち脱線させまくりながら元気に話し続けたのだった。
この日は今月2日に胆石性急性胆嚢炎と診断され、緊急手術を行ってから初の公の場。倒れた原因は多忙ゆえと推測した報道に対し、当の本人は不満だったようで「過労で倒れたと思った方は極めて未熟なんですよ。暇を持て余していたって手術するんですから!」などと、力強く持論を展開した。