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西野亮廣

1980年、兵庫県生まれ。99年、漫才コンビ「キングコング」を結成。近年は絵本作家としても活躍。「えんとつ町のプペル」は映画化され、2019年の公開予定。10月発売の新刊「革命のファンファーレ~現代のお金と広告~」は早くもベストセラーに。オンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」運営。

「プレゼントは受け取るべき」という道徳観のギャップ

公開日: 更新日:

「サービスをプレゼンしたい」という女の子が奈良から来たことがありました。その子は、僕が運営しているオンラインサロンのメンバーで、ここの特典っていうのは、居酒屋でバッタリ出くわしたら全部酒をおごるというもの。それでわざわざ僕たちが飲んでいる下北沢の店まで来たんです。

 当然、一緒に飲もうってなって、「何したいの?」って聞いたら、「いらないものを“いらない”って言える世界をつくりたい」って言ったんですね。それって僕、すごく共感できた。

 こんな仕事をしていると、差し入れとか頂くんです。もちろん関係者の方々の差し入れって、すごくうれしいんですよ。だけど、一般の方からの差し入れもありにしちゃうと、例えば、生ものだった場合とかって、処理しきれないんですね。どうなるかといったら、捨てられちゃうんですよ。劇場のゴミ箱とかって、食べ物がむっちゃ捨ててあるんですよ。本当は誰も捨てたくないんですけど、食べきれないし腐ってしまうんで。

 僕、食べ物が捨てられるってすごく嫌なんです。だからデビュー当時から一貫して差し入れを断っている。そうすると一部の人は「気持ちなんだから受け取れよ」「好意をむげにするのか」って言うわけです。

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