英国で物議「十字架のストームトルーパー」は“降格処分”
ロンドンの聖スティーブン・ウォルブルック教会で今月15日から、十字架をテーマにした展覧会が始まるが、開催前にあるアート作品が物議を醸した。「RYCA(ライカ)」の名前で知られるロンドン出身のアーティスト、ライアン・カラナン氏が制作した「十字架にかけられたストームトルーパー」だ。
その名の通り、映画「スター・ウォーズ」シリーズに登場する帝国軍兵士ストームトルーパーが十字架にかけられたオブジェで、一般公開に先立ち、朝のミサで教区民に公開したところ、「キリストの受難に対する冒涜(ぼうとく)だ」などという苦情が教会に殺到。
13日付の英紙サンなどによると、当初は展覧会の“目玉”として教会内で最も目立つ祭壇に展示される予定だったが、結局、あまり目立たない礼拝堂の後ろに移される“降格処分”を受けてしまった。関係者によると、いったんは展示の中止も検討されていたという。写真はインスタグラムに投稿された“移し替え作業”の動画のひとコマ。
作品に使われたストームトルーパー、1977年に公開されたシリーズ第1作「新たなる希望」に出てきた実物で、価格は1万2000ポンド(約180万円)なんだとか。