著者のコラム一覧
城下尊之芸能ジャーナリスト

1956年1月23日、福岡県北九州市生まれ。立教大学法学部卒。元サンケイスポーツ記者。82年、「モーニングジャンボ 奥様8時半です」(TBS)の芸能デスクとなり、芸能リポーターに転身。現在は「情報ライブ ミヤネ屋」(読売テレビ)、「朝生ワイド す・またん」(読売テレビ)、「バイキング」(フジテレビ)に出演中。

12年ぶり全国ツアー 宇多田ヒカル離婚情報の“戦略と背景”

公開日: 更新日:

■ファンの飢餓感あおる手法

 それは今も同じで、ロンドン在住ということになっているが、ニューヨークにもコンドミニアムを所有しているといわれ、日本を含めどこにいるのかさえ確定できない状況。情報がマスコミを通じて出てくることが極端に少ないということになる。

 これ、実は多くのファンのいる、ごく少ないタレントだけが使える、“ファンを飢えさせる”という高等テクニックだ。意図したものではなく、結果的にそうなっているのだろう。この“ファンを飢えさせる”という戦術は、例を挙げると、全盛期のSMAPがそうだった。

 通常、アーティストは年に一度、アルバムを発売してコンサートツアーを展開するのだが、SMAPはある時から毎年ツアーを行わず、コンサートのない年をつくった。他の仕事をそれぞれのメンバーが行っていることもあるが、5人が揃って歌うところを見たいファンはガックリ。その翌年にでもツアー開催すると、熱狂的にコンサートに殺到することになる。

 もちろん、超がつくほどの人気がなければ、忘れられるぐらいのリスクある手法だが、宇多田は自然にその手法を使っている。誰もが宇多田の楽曲が新たに出れば、気になって耳を傾ける存在なのだ。突然、名前が出た背景には何があるのか? 案の定、近く12年ぶりの国内ツアーを開催するそうだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 2

    大阪・関西万博もう間に合わず? 工事未完を「逆転の発想」で楽しむ方法…識者が皮肉たっぷり提唱

  3. 3

    大阪万博の目玉 344億円の巨大木造リングはほぼフィンランド産…「日本の森林再生のため」の嘘っぱち

  4. 4

    “路チュー”に続き所属タレントの書籍予約トラブル…STARTO社福田淳社長は「自分ファースト」!?

  5. 5

    巨人・田中将大 戻らぬ球威に焦りと不安…他球団スコアラー、評論家は厳しい指摘

  1. 6

    平野紫耀から杉咲花に「翠ジンソーダ」キャラクターわずか1年でバトンタッチのナゾ…平野ファン大混乱

  2. 7

    プーチンだけが丸儲け…米国&ウクライナ会談決裂にニンマリのロシアが描く青写真と警戒心

  3. 8

    注目される日銀の出口政策…次は時価約74兆円のETF(上場投資信託)の出番だ

  4. 9

    大阪万博「歯抜け開幕」ますます現実味…海外パビリオン完成たった6カ国、当日券導入“助け舟”の皮肉

  5. 10

    自公維の「高校無償化」に慶応女子高の保護者が動揺? なぜだ?