苦節19年…はるな愛が振り返る“世界一”に選ばれた時の一枚
動揺してピントがイマイチだけど…
忘れもしないわ。2009年の10月31日、タイで開催されたニューハーフ・ビューティーコンテスト「ミス・インターナショナルクイーン 2009」で優勝した時の写真です。うれしさのあまり目がウルウルしてるでしょ? ホント、今、振り返っても夢のような時間だったわ。撮ったのは当時のマネジャーです。動揺してたらしくピントがイマイチですけど、身内が残した唯一の写真だけに、私にとってはプロが撮った奇麗な100枚よりずっと貴重です。
会場は日本でもよく知られているマリンリゾート・パタヤにあるニューハーフのレビューシアター「ティファニーズショー」。パリにある高級キャバレー「ムーラン・ルージュ」のニューハーフ版といえば雰囲気はわかるんじゃないかしら。
このコンテストは「ティファニーズ」の開店30周年記念で04年に第1回が開催され、毎年秋に行われていました。タイは王室をすごく大事にする国なので王族が亡くなられると中止・延期の歴史があって、去年はラーマ9世が亡くなられたため延期になり、今年3月9日に開催されてます。
初めて参加したのは07年で結果は4位。私なりに頑張ったつもりでしたが、残念な結果に終わりもう1回チャレンジしよう! と思っていたんですね。そうしたら08年に国王のお姉さまがお亡くなりになられて中止。それで2年越しのリベンジでした。
もちろん簡単には出られないの。私の場合、情報バラエティー「魔女たちの22時」(日本テレビ系)の企画で64キロあった体重を3カ月で10.4キロ減量してお墨付きをもらった上での参戦。そしてスピーチのため英会話もしっかり学びました。出場したのは日本人3人を含む11カ国18人。アジアの他、米国、スペインなど欧米からも参加があったんです。いずれもその国を代表するだけに若くて美人ばかり。だれが優勝しても不思議じゃないって感じでした。