次世代のカメレオン俳優 柾木玲弥の原動力は“脱王道”精神
爽やかキャラから童貞ボーイなど色が異なる役を演じ分け、「次世代のカメレオン俳優」との呼び声が高い。柾木玲弥、23歳。デビューから9年、「全く興味がなかった」という芸能界の荒波に揉まれながら、静かなる闘志を燃やしている。
自分の知らぬ間に家族が応募した「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」(09年)で審査員特別賞に輝き、芸能界デビュー。高校1年の秋に地元・北海道から上京した。ただ、俳優としての意識が芽生え始めたのは二十歳になってからだったという。
「それまでは部活の延長線上な感じでどこか受け身だったんです。自分で自分の芝居を見てしょーもないなと思ったり、現場でダメ出しされて悔しい思いをするうちに、生半可な気持ちでやっていたら先はないなって気づいたんです」
キラキラした若手人気俳優ではない自分が目指すべきスタンスも見えてきた。
「それこそ3年前ぐらいまでは自分も菅田将暉くんや新田真剣佑くんみたいになれるかなと思ったりしてたんですが(苦笑い)、舞台挨拶とかでキャーッて騒いでもらえる器ではないというか。それより自分の個性を生かした筋の通った演技で面白いと感じてもらえる役者になりたい。阿部サダヲさんに憧れてます」