恣意的な炎上商法を政治の場でやられたら権力者の思うツボ
埼玉県をけなして炎上した千葉県出身の小島瑠璃子(写真)。その炎上をひもといていくと、キャラが重視されるバラエティー班ならではの炎上商法なのではないか、との疑問も湧いてくる。
最近の炎上商法は、以前と違って単純なものではなくなっている。その要諦を一言で言えば、肉を切らせて骨を断つことだ。リスクを背負って仕掛けていき、最小限の傷にとどめながら、より大きな果実を得る。
たとえば、現状からのステップアップ、新たなキャラづくりによって仕事の守備範囲を広げるなど、以前には持っていなかったサムシングニューを得るための「投資」というわけだ。
たしかに、バクチ的な手法であり、リスクは小さくない。
とはいえ、リスクとリターンとを見極めることさえできれば、低コスト、短期間で大きな注目やリターンを得ることが可能だ。もう一度、よく考えてみよう。多民族、多言語が前提のグローバル企業が、事前にキャンペーンのなかの人種ヘイト的な表現に気づかないままスルーするようなことが本当にあるのだろうか。すでに好感度の高いタレントが、あえて県民ヘイトを声高に言わなければならない必要が本当にあるのだろうか。