うしろシティ金子学 台場まで往復40キロ歩いた下積み時代
若手芸人の登竜門のひとつ、NHK新人演芸大賞で2012年に大賞を受賞した実力派コンビ「うしろシティ」。新潟出身でボケ担当の金子学さん(37)の下積み時代は……。
◇ ◇ ◇
レインボーブリッジと僕の下積み時代はすごくリンクするんです。といっても、ドラマ「踊る大捜査線」に出演したとか、そんなネタじゃないですよ。いつもお金がなくてピーピーしてた頃を思い出すんです。
大学を卒業した03年から、09年に「うしろシティ」を組んで11年くらいまでの約8年間です。その頃、毎月の生活費は予算が10万円。お笑いでの月収は数万円でしたから、不足分はアルバイトで補ってました。
でも、「週5日、出ます」と面接でタンカを切ったものの、ネタ作りや稽古、オーディション、たまーにテレビの収録が突然入ったりで実際は2カ月に1回ぐらいしか行けず、あっさりクビ。これの繰り返しで財布はいつもすっからかんです。
携帯電話が止まるや、慌ててコンビニへ支払いに駆け込む。そんなんばっかでした。