著者のコラム一覧
青山佳裕

1954年、東京生まれ。美空ひばりの時代から取材歴40年。現在も週刊誌などで活躍するベテラン直撃記者。

酒気帯びで自殺説まで…ビートたけし「バイク事故」の衝撃

公開日: 更新日:

 東京は明治記念館と赤坂御用地の間を走る安鎮坂を原付バイクがエンジン音を高く響かせた。カーブを曲がり切れずガードレールの鉄柱に激突、運転していたビートたけしは頭部に重傷を負い生死の境をさまよった。平成6(1994)年8月2日深夜1時40分のことだ。約4メートルも吹っ飛ばされたという現場に駆けつけると、真っ赤な血痕がアスファルトにいくつもの線を描いていた。

 高層ビルが立ち並ぶ新宿副都心の東京医科大学病院に救急搬送されたたけしは、手術で一命を取り留めた。しかし翌9月下旬の退院会見では、記者やリポーターが絶句する。口元が大きく歪み、顔が曲がり、目の焦点も合わないという痛々しい後遺症があったのだ。

「治らなかったら、芸名を顔面マヒナスターズにするよ」と、この期に及んでギャグを飛ばす姿勢にはさすがの声も上がったが、復帰は絶望視されていた。

 事故当日、たけしは酒気帯びで、自殺だったんじゃないかという見方もある。不倫関係にあったフーミンこと細川ふみえのもとへ向かっていたんじゃないかとの臆測も伝えられる。当時47歳。タモリ、さんまとお笑いBIG3ともいわれ、TVで見ない日はないほど売れて、目まぐるしく働く中、ふと、むちゃをしたくなる瞬間でもあったのではないか。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    露木茂アナウンス部長は言い放った「ブスは採りません」…美人ばかり集めたフジテレビの盛者必衰

  2. 2

    松本人志は「女性トラブル」で中居正広の相談に乗るも…電撃引退にショック隠しきれず復帰に悪影響

  3. 3

    フジテレビ日枝久相談役に「超老害」批判…局内部の者が見てきた数々のエピソード

  4. 4

    フジテレビが2023年6月に中居正広トラブルを知ったのに隠蔽した「別の理由」…ジャニーズ性加害問題との“時系列”

  5. 5

    フジ女子アナ“上納接待”疑惑「諸悪の根源」は天皇こと日枝久氏か…ホリエモンは「出てこい!」と訴え、OBも「膿を全部出すべき」

  1. 6

    中居正広まるで“とんずら”の引退表明…“ジャニーズ温室”育ちゆえ欠いている当事者意識に批判殺到

  2. 7

    フジテレビ労組80人から500人に爆増で労働環境改善なるか? 井上清華アナは23年10月に体調不良で7日連続欠席の激務

  3. 8

    中居正広「引退」で再注目…フジテレビ発アイドルグループ元メンバーが告発した大物芸能人から《性被害》の投稿の真偽

  4. 9

    NHKは「同様の事案はない」と断言するが…フジテレビ問題で再燃した山口達也氏の“EテレJK献上疑惑”

  5. 10

    GACKTや要潤も物申した! 中居正広の芸能界引退に広がる「陰謀論」のナゼ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松本人志は「女性トラブル」で中居正広の相談に乗るも…電撃引退にショック隠しきれず復帰に悪影響

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    べた褒めしたベッツが知らない、佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れの過去!

  4. 4

    フジテレビ労組80人から500人に爆増で労働環境改善なるか? 井上清華アナは23年10月に体調不良で7日連続欠席の激務

  5. 5

    ついに不動産バブル終焉か…「住宅ローン」金利上昇で中古マンションの価格下落が始まる

  1. 6

    露木茂アナウンス部長は言い放った「ブスは採りません」…美人ばかり集めたフジテレビの盛者必衰

  2. 7

    中居正広「華麗なる女性遍歴」とその裏にあるTV局との蜜月…ネットには「ジャニーさんの亡霊」の声も

  3. 8

    和田アキ子戦々恐々…カンニング竹山が「ご意見番」下剋上

  4. 9

    紀香&愛之助に生島ヒロシが助言 夫婦円満の秘訣は下半身

  5. 10

    フジテレビにジャニーズの呪縛…フジ・メディアHD金光修社長の元妻は旧ジャニーズ取締役というズブズブの関係