大化けの可能性も…「あなたの番です」視聴率上昇のカギは

公開日: 更新日:

 前々クールの「今日から俺は!!」、前クールの「3年A組」と、若年層を取り込んで好調だった後だけに、発表当初から「失敗する」との声も多く、視聴率は1ケタ台と苦戦している。

「しかし、化ける可能性はある」と、テレビコラムニストの亀井徳明氏がこう話す。

「日曜のそろそろ寝ようかという時間帯に、毎回トラウマになりそうな凄惨なシーンがある。確かに“とっつきにくい”感じはあるし、実際にネット上の意見も辛口のほうが優勢です。ただその一方で、あれこれ展開を予想する意見交換も活発に行われている。好き嫌いこそありますが、連ドラ本来の“次週が楽しみ”という感覚をあの手この手で提示しているので、徐々にトリコになる人も増えていきそうです」

 今月5日の第4話では、1984年のチェッカーズの曲「ジュリアに傷心」が効果的に使われ、放送後にトレンドワード入りした。

「『今日俺』も『3A』も視聴率2ケタで合格という昨今の連ドラの成否観とは違う狙いでネットの話題となり、数字は後からついてきました。視聴率ではやや苦戦中の『あな番』も、今後のネット上の盛り上がりが成否を決めるでしょう」(亀井徳明氏)

 ドラマの内容も、評判も、9月にどんな結末が待っているのか。さんざん気を持たせて、真犯人は有料配信や映画……なんてオチだけは勘弁してほしい。

(数字はビデオリサーチ調べ、関東地区)

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  3. 3

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 4

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  5. 5

    マイナ保険証「期限切れ」迫る1580万件…不親切な「電子証明書5年更新」で資格無効多発の恐れ

  1. 6

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  2. 7

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  3. 8

    Mrs.GREEN APPLEのアイドル化が止まらない…熱愛報道と俳優業加速で新旧ファンが対立も

  4. 9

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  5. 10

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差