小坂明子さん「世界歌謡祭で名前を呼ばれた瞬間光が…」

公開日: 更新日:

■歌いだしたらマイクスタンドが下がるアクシデント

 本番でも思わぬアクシデントがありました。ピアノを弾いて歌いだしたら、横から長く延びているブームマイクスタンドがネジの締め方が悪くて下がってきちゃった。それで歌うのをやめてスタッフの方を呼んで直してもらい、初めからやり直しました。新人なのによくあんなことができたと思います。でも、みんなが「もう一回頑張れ」と拍手してくれてすごく落ち着くことができ、最後まで歌い切りました。

 司会は坂本九さんとジュディ・オングさんでした。各賞から順番に発表があり、私の名前は呼ばれない。最後はグランプリ。落ちたか残っているかだけ。九さんに「エントリーナンバー26番、小坂明子」と呼ばれた瞬間は「やった!」ってエネルギッシュ、ポコッと光がこちらに飛び込んでくる感じ。歌謡祭に出る前から運気がグッと上がっている気がして友達に「有名になるかも」とポロッと漏らしていたけど、本当になっちゃったと思いました。

 発表後は43組の演奏を担当したツーユニットのミュージシャンがお祝いの演奏をしてくれて。高水“大仏”健司さん、大村憲司さん、PONTAさんといった当時のそうそうたるメンバーがシンバルをバンバン叩いて、ベースやギターもトゥルルルルーって感じのありえないお祭り騒ぎ。九さんもお祝いの言葉を言ってくれた。終わってからは記者会見もあって、もうどさくさ。世の中が変わった瞬間でした。ホテルまでどうやって帰ったのかは覚えていません。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動