恵俊彰に聞いた 政治家への転向や石塚英彦との不仲説は?
原田 「ひるおび!」の仕事が大きな比重を占めているから?
恵 もし司会者ではなく出演者のひとりだったら状況は違うかも。気持ちとしては全くないわけではないんです。2015年にも(明石家)さんまさん主演の「七人ぐらいの兵士」という舞台に出演させていただきました。ただ、本当につらかったんです。生放送のどうなるかわからない感じと真逆なので、芝居をすること自体は楽しかった。精神的には全然疲れなかったのに、肉体的な疲労がかなりひどかった。それがどこかで恐怖心として残りまして。
原田 トラウマに?
恵 うーん、「自分はもう舞台はできないかもしれない」と思ったのは確か。お笑いのほうは、正直言うとわからないですね。
原田 わからないとは?
恵 面白いものをつくり上げるのは、ある種の年齢制限があると僕は思うんです。もちろん50歳でも60歳でも面白い人はいますが、“コントをやって似合う年”というのがある気がするんですね。仮に石塚(英彦)と新しいネタを作って、コントをやるのも新たなチャレンジです。でも、それが若い人たちにウケるのか。じゃあ中高年向けにネタを作ったからといって、中高年が来てくれるのかと。そういう怖さがあります。