みうらじゅんさんのマイ遺品は「だれかに見せるのが前提」

イラストレーターのみうらじゅんさん（Ｃ）日刊ゲンダイ

　終活や生前整理をする人が増えているが、“マイブーム”や“ゆるキャラ”などの新語を生み出したみうらじゅんさん（６１）は捨てるどころか、集めたいものがまだまだある。

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　身近な肉親の死に直面していないんですよね、まだ。周りで亡くなった方はおられるけど、還暦を過ぎてもいまひとつピンときていないのはそんな理由です。

　自らの死はいつも念頭において生きていますので、特にあがいたりはしないと思います。生きることは、死ぬまでのひまつぶし。「ああ、楽しかった」を遺言にしたいんですけどね（笑い）。

■断捨離はできない

　断捨離とか、はやってますけど、オレはできないですね。捨てた後、長生きしたら後悔するでしょう。人間関係も整理してスッキリしたい人もいるでしょうけど、それが正しいといわれるのはどうかと思います。面倒くさいヤツとも付き合ってこそ人生じゃないですか。どうせいつかみんな死ぬんだから。

　還暦を過ぎてもまだ集め続けています。オレの場合は思い入れのあるものを集める＝趣味ではなくて癖ですから（笑い）。直るわけがないんです。