みうらじゅんさんのマイ遺品は「だれかに見せるのが前提」
集めたものは倉庫を借りなきゃなんないほど大量になってます。しかも、それが海女人形とか神社の参道で売ってたゴムヘビとか、世間的にはまったく価値がないとされるものばかり。そんなマイ“遺品”に家族はまったく興味ないだろうから、一気に捨ててしまうかも。ま、それは実際死んでるわけだから止めたりできませんからね(笑い)。
とっておきのものはないんです。“とっておくもの”なんですから(笑い)。今、やってることは集めたものを分類し、新しい概念にすることです。死後、100年後とかに第2の柳田国男が現れ「これは民俗学だ」と言うだろうことを信じてね。常識っていずれ裏返りますから。
■ゆるキャラが定着するのに10年以上かかった
“ゆるキャラ”も定着するまでには10年以上かかりました。もともと物産展のテントの陰に所在なげに立っている着ぐるみたちを見て、何かいいネーミングはないものかと考えたのですが、当時は地方自治体の方に「ゆるいなんて言われたくない」と叱られたこともありましたからね。