作家・竹中功さん 河内家菊水丸と巡ったイラクの思い出
吉本興業のマネジャーを35年務め、現在はラジオ番組や多数の著作を持つ竹中功さん(60)。思い出の写真は、マネジャー時代の若かりし日に、河内家菊水丸さんと巡った国の一つ、イラクに向かう途中の一枚。バグダッドでは現地で音頭を披露し、菊水丸が国際スターとなるきっかけに……。
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菊水丸といろんな国に行ったきっかけは当時、国会議員だったアントニオ猪木さん。
菊水丸が18歳の時に「ロック河内音頭」を作り、バンドをひっさげて大阪のなんば花月に出たんですよ。そしたら、当時の会長が「やかましい! そんなもん河内音頭じゃない!」と激怒。すぐに劇場を降ろされたんです。
その後、仕事もなくフラフラしてる彼と僕が出会った。僕がNSC(吉本総合芸能学院)をつくって間もない頃で、新人の菊水丸もついでに面倒見ようと決めた。「リクルート音頭」とか時事ネタを2人でいろいろ作りました。で、90年、新日本プロレスに劇場でプロレスをやってもらった時に、「新日本プロレス・スター列伝」っていう選手全員を紹介する歌を作って、菊水丸がやった。それがレスラーのみならず、お客さんに大ウケ。
そしたら、猪木さんがイラクのバグダッド訪問に僕らを誘ってくれた!
プロレスラーももちろん行きますけど、菊水丸にライブをやってほしいと。