“森下脚本”にハズレなしでも…オリジナルドラマが減る事情
「よるドラの第1弾はゾンビもの、第2弾はゲイの少年と腐女子の恋ときて、今回は地下アイドルとドルヲタです。特に前作の『腐女子、うっかりゲイに告る。』はリリカルで素晴らしい作品でしたから、〈よし、次は何だろう〉と次作への注目度も高かった。今回の森下脚本はその高いハードルを軽々と越えてきた、という印象ですよね」
舞台の戯曲を書くこともあるというフリーライターの源祥子氏も「だから私は推しました」に夢中とのことで、興奮気味にこう話す。
「キラキラ女子を装うことに疲れたOLが、地下アイドルにハマっていく物語ですが、それだけでは終わりません。女子同士のマウンティングや、ひとつのことにハマっていく人間の心理状態、さらに運営会社に搾取される地下アイドルの日常などを綿密に書き込み、リアリティーがある。さらにミステリーの要素もあり、いい意味で予想を裏切られる感が満載。とにかく30分がアッと言う間に過ぎていきます」
これだけ盛りだくさんの内容でも、とっちらかることなく視聴者を引っ張っていけるのは、確かに“森下脚本”の力が大きいだろう。