ナイツ土屋伸之さん “漫才劇場”を造るために消しゴムW杯を
漫才協会で常務理事を務める実力派の漫才師コンビ「ナイツ」の土屋伸之さん(41)。死ぬまでにやりたい夢は東京に漫才中心の劇場を持つことだが、その資金集めのためのもうひとつの夢が趣味の消しゴムサッカーでのワールドカップ開催!?
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コロナの影響で劇場の仕事がなくて、僕らはラジオだけになった時期が続きました。浅草の東洋館の興行もやってないから、漫才協会の理事会からは「こういう申請をすれば助成金が出ますよ」という説明を芸人にしてましたね。
漫才協会の師匠たちはベテランが多いし、年間に何百回と出演していた中堅の芸人もいましたから、7月に予定通りに東洋館でやるまでは心配です。
僕の夢は劇場を持つこと。大阪のNGK(なんばグランド花月)のような漫才中心の寄席が大規模でできる劇場を東京に造りたい。でかい夢だから僕ひとりの夢でもナイツの夢でもなく、漫才協会を含めた東京の芸人みんなの夢になるかなぁと。
でも、莫大な資金が必要になるし、僕ら芸人たちの仕事だけじゃどうしようもないですから、現実的に考えると、必ず煮詰まります。果てしない夢ですよ。
■10歳で考えた遊び
実はユーチューブで消しゴムサッカーをやっています。ピコ太郎さんが「PPAP」で、ジャスティン・ビーバーにSNSで広めてもらえて、1億再生いったじゃないですか。もし僕の消しゴムサッカー動画がクリスティアーノ・ロナウドやメッシに見つかってSNSで取り上げられれば、すごい資金になるんじゃないかと思ってます。
消しゴムサッカーはキン消し(80年代に流行のキン肉マン消しゴム)やウルトラマン怪獣とかの消しゴムを使い、サッカーゲームをやるという僕が10歳で考えた遊び。20歳まで家にこもって1人でやってたんです。全国で僕しかやってない。
テーブルの上に2チーム分の消しゴムを配置して、ボクシーのボールペン(芯を引っ込める時、横に付いているポッチを押すタイプ)の上部を消しゴムに近づけ、ボールペンの横のポッチを押してカチッと飛び出た上部を消しゴムに当てて勢いよく動かし、消しゴムの足元にあるボールに見立てたサイコロをはじくというのがルールです。出目が奇数か偶数かで連続プレーができる結構、細かいルールです。
自分対自分で対戦して「ゴール!」とか、実況をして遊んでいたんですが、恥ずかしくてだれにも言えなくて、20年間封印していたけど、「アメトーーク!」で「一人遊び大好き芸人」に出た時にカミングアウトしてから、またやり始めたんです。