ドラマも新様式が随所に 懸念はマスク慣れ視聴者の違和感

公開日: 更新日:

「今後はビルの屋上でのドラマ撮影が増えるかもしれません」と、制作会社関係者はこう続ける。

「天候には左右されますが、吹きっさらしの屋上なら“3密”も避けられますし、2、3人の会話のシーンなら、絵面としてもそれほど違和感がないですからね。実際、現在放送中の連ドラ『美食探偵 明智五郎』(日本テレビ)にも、屋上での会話シーンがちょいちょい出てきます」

 新型コロナ禍中でバッシングを浴びた「報道ステーション」(テレビ朝日)の例もある。万が一にも出演者、スタッフの“クラスター”を起こすわけにはいかない。

 最後に“崖”がお約束の2時間ドラマには好都合かもしれないが、いずれにせよ、再スタートしている撮影現場にも“新しいドラマ様式”が広がっているようだ。

「ただ最近、同業者同士で話題になるんですが……」と、テレビ誌ライターはこう話す。

「劇中の日常風景をどう撮るか、についてです。実生活では今後しばらく、大半の人がマスクを着用し続けるでしょうし、飲食店の“ソーシャルディスタンス”も当たり前になる。それをそのままドラマで再現しても絵にはなりづらいですが、マスクに慣れてしまった視聴者が、誰もマスクをしていないシーンに違和感を覚える可能性は考えられる。〈マスクはどうしたの?〉〈いつの時代の話?〉なんて難癖をつける人が出てくるかもしれません」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動