著者のコラム一覧
井筒和幸映画監督

1952年12月13日、奈良県出身。県立奈良高校在学中から映画製作を始める。75年にピンク映画で監督デビューを果たし、「岸和田少年愚連隊」(96年)と「パッチギ!」(04年)では「ブルーリボン最優秀作品賞」を受賞。歯に衣着せぬ物言いがバラエティ番組でも人気を博し、現在は週刊誌やラジオでご意見番としても活躍中。

沖縄県で問題なのは普天間の米軍海兵隊基地のクラスターだ

公開日: 更新日:

 予想した通り、やっぱりアメリカ社会は愚かだった。カリフォルニアやマイアミのビーチには夏の陽光を求めて、人々がわんさか繰り出し、レストランやバーや映画館にも平気で人が集まって、コロナ感染が爆発。もう一度、各都市のロックダウンが始まるようだ。

 経済も大切だと焦った結果があのザマだ。また店が閉じられ、結局経済が止まってしまう。愚かなトランプのバカも、さすがに玩具のツイッターも触れなくなり、黙って“シュン太郎”になっている。

 新宿の小劇場の集団感染も防止ガイドラインを守らず、最悪な状況だが、人間、焦ってうかつにしてしまったらアカンという話だ。

 感染は全国で要注意だが、問題なのは普天間の米軍海兵隊基地のクラスターだ。日本はアメリカ人の入国は拒否しているが、米兵ヤンキーどもはその対象外で基地から外にも自由に出られる。アメリカのコロナが伝播される不安が増す。

 そして、米軍がてめえらの感染者が何人いて、どんな行動をして、何百人が基地外に出てパーティーしていたか、そんな情報のかけらも沖縄県民に伝えていないし、米国国防総省は軍の運用に影響を与えるとして何も公表していない。海兵隊員たちにPCR検査をどこまでしたかなど知らせるはずもない。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?

  1. 6

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 7

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 8

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  4. 9

    うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

  5. 10

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に