元いいとも青年隊リーダー小俣順一さん 現在は青年実業家
目指すは「介護のディズニーランド」
小俣さんが「笑っていいとも!」を卒業したのは03年3月で、直後に芸能界引退。
「引き留められましたよ。でも、実力不足なのは自分自身がよくわかってましたから、後悔はありませんでした」
引退後は、母が経営していた銀座の飲食店を1年ほど手伝い、小俣組へ入社した。
「03年4月に横浜市内に介護付き有料老人ホームを開設し、介護事業に進出していた時期でした。それで、04年にホームヘルパー2級(現・介護職員初任者研修)の資格を取得し、まず介護担当になったんです」
有料老人ホームは「サニーステージ」のブランド名で神奈川県下に現在10カ所。稼働率は90%を超えているという。
「今は新型コロナが最大の懸念です。施設内に持ち込まれないことが大事なので、大変恐縮ではあるのですが、近親者の方にも、しばらく面会不可をお願いしています。また、職員にも行動管理を徹底して、細心の注意を払っています」
会社員の第一歩が老人ホームだっただけに、事業への思い入れはひとしおだ。
「目指すのは“介護のディズニーランド”。一般的な介護だけではなく、エンターテインメント性、娯楽の場所も提供したいと思っています。例えば新築のホームにはバーカウンターを設置してお酒を楽しんでいただいてますし、もっともっと居心地の良い場所にしたいですね」
一方、横浜青年会議所(JC)の監事として地域経済の発展にも力を入れてきた。
「JC活動は、これまでに横浜の副理事を3回、日本青年会議所の委員長を1回務めました。40歳になったので、今年の11月に横浜で予定している『2020年JCI(国際青年会議所)世界会議』の副実行委員長を最後に引退予定なんです。こっちも新型コロナの影響が大きくて、海外メンバーの招聘は取りやめてウェブ発信するとか、対応策を検討しているところ。本当に困ったもんです」
今年3月、横浜市内に一戸建てを購入。奥さまと小1の長男、幼稚園年中組の長女、1歳半の次女の5人暮らしだ。
(取材・文=高鍬真之)