TVの過剰にあおるコロナ報道 撤収かトーンダウンの2択必至
高齢者にうつると重症化する可能性が高い、医療が逼迫(ひっぱく)するとずっと報道している。だが、同様に問題なのはうつされるのを怖がる高齢者が外を出歩かなくなり、体力も免疫力も落ちて病気がちになるケースが増えていることだ。
コロナをあおる岡田晴恵白鴎大教授も「羽鳥慎一モーニングショー」で突然「怖がり方を整理すべき。若い人はかぜ程度、高齢者には大変なことで怖がり方が年齢層によって全然違う。怖がり方を精査しないと医療が持つのか心配」と言い始めた。
ビートたけしはこの状況を早くに見抜いた。「TVタックル」で「コロナだけでワーワー言ってるのはおかしい」(9日)、「インフルエンザと同じようになるのか」(16日)と語った。
コロナ報道を見ていると、電気自動車の販売台数がトヨタの30分の1の32万台なのに、株価の時価総額がトヨタを上回ったテスラをイメージしてしまう。コロナに関しては、もっと足元を見つめるべきでは。報道は撤収か、トーンダウンか。それとも、インフル相当になってもあおり続けるのだろうか。
(峯田淳/日刊ゲンダイ)