本日開店!邦子のBAR<上>山田邦子×スリムクラブ爆笑対談

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山田邦子(以下、山)「『今宵は何杯? 邦子のBAR!』(笑い)。今回から始まったこの企画は、芸能界の後輩たちが邦子ママのところに悩み相談に来る企画です。今回のゲストはスリムクラブ。私たちは日刊ゲンダイで連載コラムを担当しているファミリーなんだよね」

真栄田賢(以下、真)「木曜日にコラムの担当をさせていただいています!」

内間政成(以下、内)「これまで作文は短文しか書いてないですけど、何とか書いています」

■山田「いろいろあったもんね~。“闇”の問題が(苦笑)」

「短文って!(笑い)作文に短文ってジャンルある!?」

「でも締め切りが迫ると焦るよね」

「僕はまず相方の先週の原稿を読むんです。内容がかぶらないようにというのと、インスパイアされるというか、導かれる感じですかね。邦子さんのコラムを読んだりも」

「私はときどき偏った文章になっちゃうんだよね」

「いえいえ、このコラムの枠はいろんな人のいろんな気持ちが見えるので楽しいです。俺は俺でいいんだとも思えるし、間違いはないんだと感じました」

「でもね、スリムクラブもいろいろあったもんね。“闇”の問題が(苦笑)」

「そうなんですよ。邦子さんと最初にお会いした直後に“闇”に落ちたんですよ」

「僕たちもビックリしました。まさかって」

真栄田「タイガーマスクと鶴瓶師匠に助けられました」

「事務所通すとギャラが減ってしまうので、直接の依頼で営業に行ったんです。そしたら3年くらい経って、その場に“そういう方”(反社会的勢力の人物)がいたと……。めちゃくちゃ怖かったですね。無期限活動自粛処分でしたが、無期限という言葉が初めてだったので」

「私はたまたま“ショクナイ”(“内職”から転じて闇営業のこと)をしたことがなかったんだけど、昔の先輩たちは当たり前。興行っていったら“そういう筋の方”のお世話にならないといけなかったんだけどね」

真・内「本当に反省しています。すみませんでした!」

「いろいろな方に助けてもらいました。僕は『探偵!ナイトスクープ』に出させてもらっていましたが、出演者の先輩方は優しく接してくれました。新局長になった松本(人志)さんはタイガーマスクを名乗って経済的なフォローもしてくれました。(笑福亭)鶴瓶師匠も声をかけてくれて……」

「鶴瓶さんって本当に優しいもんね。吉本じゃないのに事務所の垣根も越えて。でも鶴瓶さんはすぐ素っ裸になるのよね。それで、真面目な話をしてるの。『そうやなー、うんうん、大変やなー』って言ってるんだけど素っ裸。だから、尊敬していいのかわかんない。大好きな先輩なんだけどね(笑い)」

「最高ですね! それで人の心をほぐしているんですかね――。自分がダメなときに優しくされると泣いちゃいます」

内間「柳沢慎吾さんを尊敬しています」

「私もお世話になった先輩はたくさんいるけど、横山やすしさんは大変だったわよ。デビュー当時にやすきよの2人や桂三枝さん(現在は桂文枝)といっぱい仕事させてもらったのね。やっさんはお酒を飲みながらだから、いいときは『よぅ! ねぇちゃん!』って調子もいいけれど、悪いときは『死ね! ぶっ殺す!』って(笑い)。やっさんは見ている分にはすごく面白かったけど一緒に仕事するのは大変だったなぁ。文枝さんは本当にお世話になったし、いろいろと教えていただいたので尊敬してる。スリムクラブにとって、そういう人っている?」

「事務所は違いますが、柳沢慎吾さんですね。たまたま行きつけの店が一緒で、謹慎になったときに慎吾さんが呼んでくれたんですよ」

「あらそう! 私ね、慎ちゃんとすごく仲良しなのよ。デビューが一緒くらいでお互い独身で、いっぱい仕事もしたなあ」

「謹慎中に柳沢さんと会ったとき、気を使っていただいたのか何も聞いてこなかったんですよ。でも、こいつ(内間)が最後に『慎吾さん“慎”って、謹慎の“慎”ですよね』ってわざとその話題を振っちゃって(笑い)」

「バカだねえ(笑い)。私は慎ちゃんと京ちゃん(京本政樹)とすごく仲良しだったの。いつも一緒の番組に出ていた時期があって年齢も一緒くらいだから。でもさ、スリムクラブっていつも真栄田くんしかしゃべらないと思っていたから2人ともしゃべるのがうれしいな!」

「最近、内間が変わったんですよ。実はずっと感情を抑えて生きていたんです」

「どういうこと?」

「沖縄の母ちゃんが厳しくて、幼少期から僕のやりたいことは全部抑えられていました。例えば、小学生のときに僕が野球がやりたいと言うと不良がやるものだからダメとか偏見の塊。母は僕に国立大学入って公務員になってほしかったんです」

「でも、親ってそういうもんよ。安定して結婚して幸せな家庭をって」

「邦子ママも?」

「ウチも他界した父は、デビューしてしばらく口利いてくれなかったもん。娘は短大卒業したらOLして、ちょっとしたらお見合いして結婚という流れが父のなかでは決まってたのね。私には兄と弟がいて女一人だったからかわいがられていたの。デビューするときに父は怒っちゃって、まったくしゃべらなくなっちゃった。でも、周りに『娘さん、頑張ってるね』なんて言われて父との関係もだんだん氷解。2、3年後に時代劇に出たら自分が時代劇ファンだから、すごいなって認めてくれた。丸刈りにはなったけどね」

「ありましたよね、丸刈りの時期!」

「時代劇に出たらカツラの糊が大変だったの。髪の毛がなかったらラクでいいなと思って髪の毛を刈っちゃった。丸刈りにした日にたけしさんがズル休みした番組に代わりに行くことになって、ネッカチーフをかぶっていたのだけど、丸刈りがバレちゃって。そしたら、ワイドショーが来て、『なんで丸刈りに?』って騒がれて」

「僕、子どもながらに覚えているのですが、髪の毛に猫がからまったっていう記憶が……」

真栄田「恵比寿のはずがエイベックス」

「違うわ!(笑い) 円形脱毛症とかって言われたけど時代劇のためが真相。でも『ひょうきん族』に出演したとき、たけしさんに『おまえ、すげぇな』と言われたからよかったかな。改めて2人は、悩みとか何かあります?」

「邦子ママは芸能界に長年いらっしゃるじゃないですか。今の我々にアドバイスとかあれば……」

「エッ!?」

「おまえの声がガラガラだから、聞き取れてないんだって」

「前にタクシーで『恵比寿まで』って言ったら、エイベックスに連れていかれましたし(笑い)」

「いいね(笑い)。ズルいよね、この人たちはM―1でもしゃべらないネタじゃない。新しい風ですよ。しゃべりゃいいってもんでもないの。だから、アドバイスはないです。もうこのままでバーッと邁進すれば、大丈夫!」 (つづく)

【動画】山田邦子✕スリムクラブ【日刊ゲンダイスペシャル対談】〈前編〉闇営業問題激白!!

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