コロナも影響?山口達也容疑者はアルコール依存の反面教師
■自分の力だけでは脱却できない
コロナ禍の“巣ごもり生活”でアルコール依存症が増えたともいわれる。東京歯科大学精神科准教授の宗未来医師がこう言う。
「アルコール依存症の治療には、現在、酒量を少なくする『節酒』と、完全にお酒をやめる『断酒』があります。しかし、節酒でうまくいくのは軽症の方だけで、日常生活に支障をきたしている方、お酒をやめると手が震えるなどの離脱症状がある方、健康状態が良くないのにお酒を飲んでしまう方などは、断酒になります。また、節酒・断酒問わず、自分の力だけでアルコール依存症から脱却するのは不可能。専門家による介入、飲酒量低減薬や抗酒薬などの薬物治療、心理的なアプローチ、自助グループとのつながりが不可欠です。完治することはなく、生涯、節酒・断酒を継続しなくてはなりません」
山口容疑者も「18年に専門のクリニックに入院した当初は、断酒ではなく節酒による治療を受けていたそうです」(ワイドショースタッフ)。いずれにせよ、山口容疑者はまさに“反面教師”だろう。