桜庭ななみがオトナの女優に!“おてんば美少女”からの変遷
彼女を初めて知ったのは、同じ事務所の先輩女優を雑誌取材するために所属事務所のオフィスに行ったときで、見学している新人女優として紹介されたのが、当時15歳だった桜庭ななみだった。
彼女が高校生になってからも何度かインタビューして取材ロケに同行したが、合間に公園のブランコを見つけて立ちこぎをしたり、おてんばな一面もある元気な少女という印象が残っている。出身地・鹿児島の名産・温州みかんをイメージさせる、みずみずしい存在感は、今も変わっていない。
15年には台湾留学。その翌年に台湾の連ドラ「戀愛沙塵暴」で全編中国語の演技に挑戦して、17年公開のジョン・ウー監督作品「マンハント」にも出演。そして、18年に「西郷どん」で“日本凱旋”ブレークした。
彼女が女優として歩んだ道のりを年表にするとすれば、「美少女女優として人気を集めた10代」「アジアで活躍した20代前半」「再び日本で注目のヒロイン女優に浮上した20代後半=現在」の3章に分けられる。さまざまな経験を積んできたことが、演技の厚みにつながっているといえる。
20代最後の年となる21年、そしてその先の30代は「桜庭ななみ年表」にどんな新しい一歩が加わるのか注目したい。