大学時代は理論派だった ハナコ岡部の先輩の「難しい笑い」
宮下に誘われるまま、岡部は2年生の時にLUDOに入会。従って学年は同じだが、サークルとしては1期上という関係だ。年齢も宮下は2浪しており、2歳年上。岡部は宮下を「やしたさん」と呼ぶ。そんな“先輩”は「エニグマ」という漫才コンビで活動していた。
理論派でキレキレのツッコミ。やがて宮下はサークルの幹事長になった。「サークルを率いていかなアカンって」と回想する彼に「自覚スゴいんだよなぁ」と笑う岡部。宮下に「堅苦しかった?」と聞かれ、「びっくりでしたもん。こんなに真面目にやるんだ、お笑いサークルをって」(同前)と岡部が言うほど“真剣”にお笑いに取り組んでいたのだ。
家も近く、自宅よりも宮下の家の思い出の方が多いほど、岡部は一緒に過ごしていた。その宮下がいつしか「ひょっこりはん」になったとの噂を聞いて驚いた。「まさか……。ねぇ、ねぇ?(笑い)」(同前)と。
冒頭の番組でも「トガればトガるほど、大学お笑いではウケるんですけど、そこが沼」と語った岡部。早めにそうした経験をして、それが「沼」であることに気づき、プロとしての大衆性を自然と身に付けていったのだろう。