映画「キャラクター」で開眼 猟奇殺人犯を演じたFukaseの狂気
そういった哲学的なテーマが根幹になっていること、そして「キャラクター」というタイトルの意味が、二重にも三重にもあったことが思い知らされ、上演後に「そういうことか…」と思わず呟いてしまった。
生まれながらの"善人"もいなければ"悪人"もおらず、生きていく過程で、何かの拍子に"殺人する側"に回ってしまう可能性がどんな人にも潜んでいるのかもしれない。
コミカライズ、小説、映画と異なるラストを迎える衝撃作「キャラクター」。きっと鑑賞した人の「キャラクター」に影響を与える作品となるはずだ。
(文=SALLiA/ライター)