追悼・李麗仙さん シャガれた声で「カスバの女」熱唱の一夜が忘れらない

公開日: 更新日:

「アングラの女王」といわれた女優、李麗仙さんが22日に肺炎のため、都内の病院で亡くなった。79歳だった。

 麗仙さんは劇作家の唐十郎さんの元妻、長男は俳優の大鶴義丹さん。義丹さんが書面で「18年に脳梗塞を患いリハビリに励んでいましたが、今年の春に肺炎になったことから入院生活となり、今月22日に永眠しました」と報告した。

 麗仙さんとは新宿の飲み屋でご挨拶させていただいてから幾度か酒席をともにし、女王に失礼ではないかと思いながらもお願いごとをした。当時から芸能だけでなく、競輪も担当していたので、麗仙さんの競馬好きを知りながら、新潟「弥彦競輪を愛するマスコミの会」にお誘いした。麗仙さんは総勢十数人の一行の特別ゲストとしてお招きした。

 思い出すのはその夜の宴会。麗仙さんの大ファンという村長が越乃寒梅と地元のブランド枝豆の弥彦むすめを手に駆け付けてくれ、大いに盛り上がった。最高潮は後半のカラオケタイム。女王が低音のややシャガれた声で「どうせカスバの夜に咲く」と情緒たっぷりに歌う姿に一同、やんやの喝采。忘れられない弥彦村の一夜になった。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動