工藤静香が“敏腕プロデューサー”と評価急上昇 Koki,の女優デビュー作が着々
Koki,(18)の映画デビュー作となるホラー映画『牛首村』(清水崇監督)の収録は大きなトラブルもなく順調に進んでいる。発表直後はKoki,のプロデューサーでもある母親の工藤静香(51)の、露骨な現場介入が一部で懸念されたが、これまで演出家やスタッフとのトラブルもなく“恐怖の村シリーズ 第3弾”はフィナーレに向けて収録が急ピッチに進められている。
日本映画界における工藤の評判は悪くない。
「18歳で演技未経験の女の子のデビュー作に、普通はホラー映画を選びません。“色もの”よりも比較的リスクが少ないラブ・ストーリーを選択するのが王道です。それを百も承知でホラーというジャンルを選んだわけですから、逆に言えば工藤静香というプロデューサーは只者ではありません」(映画関係者)
■世界的な映画トレンドをいち早くキャッチ
また別の業界関係者は、工藤が最近の世界の映画のトレンドを熟知しているとも証言する。
「ジャパニーズ・ホラーは米国でも相変わらず根強い人気があることは間違いありません。この数年はインドネシア、タイ、シンガポールといった東南アジアのマーケットで爆発的なブームも起こしています。彼等はハリウッド産ホラーよりも、日本独特の粘着質なホラーを好んでいるのです。工藤もこういった世界のトレンドを十分に理解した上で“清水組”に愛娘を預けたんじゃないかと、我々の間ではもっぱらの評判です」
工藤のプロデューサーとしての手腕を評価する声は、「牛首村」のキャスティング担当の周辺からも漏れて来る。製作発表直後から、注目を集めていたのがKoki,の相手役だった。女優が映画デビューする上で、相手役のキャスティングが非常に重要になるためだ。
静香が首をタテに振った相手役
その組み合わせがファンに受け入れられれば、山口百恵と三浦友和夫妻のケースに代表されるような、国民の誰からも愛される名コンビになる。しかし、ひとつ間違えると映画女優失格! の烙印を押されかねない。
通常なら映画会社が複数の候補者をリストアップし、演出家との話し合いを重ねた上でオーディション、カメラテストとなるものだが、今回はそのイニシアティブを持つスタッフのひとりが工藤だった。
そして工藤が首を縦に振った相手役は、キャリア13年の萩原利久(22)だった。年齢はKoki,より3歳年上で、業界で“ポスト菅田将暉の一番手”と称されている。
萩原がにわかに注目を集めたのは、2019年1月期に放送された日本テレビ系の連続ドラマ『3年A組-今から皆さんは人質です-』。テレビ関係者たちの間で“芝居が繊細”と話題になった。
萩原は18年公開の映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』で、最近、“ポストガッキー”として注目を集めている南沙良(19)の相手役も務めた。
「工藤の(相手役の)選択基準は“とにかく芝居が上手なこと”だったそうです。Koki,の芝居がこれからであることを十分に承知した上で、それをカバーして余りある役者をイメージしていたのでしょう。その上で『Koki,より存在感が強くなく、彼女の良さを上手に引き出してくれる俳優』を希望したそうです」(テレビ関係者)
この萩原を相手役に指名したことが、キャスティング・ディレクターたちの間で「実に絶妙」「センスがないと出来ない組み合わせ」と絶賛されている。
■橋本環奈との“ディズニーランド・デート事件”
ちなみに、この萩原に関して筆者が印象的なのは、2年前に芸能マスコミを騒がせた橋本環奈(21)、上白石萌歌(21)との“ディズニーランド・デート事件”だ。橋本がツイッターに投稿したスリーショットのセンターにちゃっかり萩原が収まっていたため、ちょっとした騒ぎになったのだが、萩原が同年代の女優たちから絶大な信頼を集めていることも同時に判明した。
そんな萩原が温室育ちのKoki,と、収録を通してどんな化学反応をみせるのか……。しばらく工藤とKoki,から目が離せない。