Z世代の若者たちにスティーブ・マックィーンを薦めたい
マックが定職に就こうと思った時、彼女に勧められたのが「俳優」だった。「あなたは別種類のハンサムよ。目がすてき、笑顔もいい。芝居の才能はあらゆるデタラメを体験してきたんだから心配なし。やってみるべきよ」と。
孤独の青春を渡り歩いたマックはこうやって人生を見つけた。秋の夜には彼の名作が一番だろう。「大脱走」「ブリット」「ゲッタウェイ」「パピヨン」はもちろん、「ジュニア・ボナー/華麗なる挑戦」(72年)や「砲艦サンパブロ」(66年)なんて最高だ。Z世代の若者たちに見せたいものだ。