「小室圭さんの借金」東国原英夫氏のワイドショー発言はあまりに粗雑すぎる
1年半の話し合いの中で、双方の認識は全く埋まらなかった。2019年11月の段階で、元婚約者の側から「もはや金銭の請求はしない」という意向が示された。小室さん側が「解決したと解釈して差し支えないのか」と問うと、「解決したとは思っていない」という回答であった。双方が納得する解決への提案をしてほしいという要望にも返事がなかった。
そのうち、昨年11月、元婚約者側の主張が一方的に書かれた『週刊現代』の記事が公表され、小室さん側は誠実に交渉することの困難を感じ、方針転換の必要性を認識したと考えられる。
そこで、これまでの沈黙方針を破り、「小室文書」を発表した。同時に、これまでの交渉方針では行き詰まりを打開できないため、解決金をベースとした交渉に方針を変更したのである。
東国原氏は、解決金を一切払わない方針が、国民の批判を受けたから突然に翻されたように語っている。誤解である。交渉の方針転換は、それよりかなり前には決まっていて、ただ「小室文書」の4日後に発表されただけのことである。
東国原氏は、この28ページの文書を読む読解力がないか、よく読んでいないかのどちらかである。そのような人が、この問題を評論する資格があるのかという疑いも生じる。