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増位山太志郎元大相撲力士

1948年11月、東京生まれ。日大一中から一高。初土俵は67年1月場所、最高位は大関。引退は81年3月場所。引退後は日本相撲協会で審判部副部長を務めた。74年「そんな夕子にほれました」、77年「そんな女のひとりごと」などがヒット。画家として二科展入選の常連。「ちゃんこ増位山」(墨田区千歳)を経営。

<11>増位山太志郎「そんな女のひとりごと」が130万枚の大ヒットで夢見心地

公開日: 更新日:

 フランク永井さんとも話をしました。「僕は相撲が好きで、次の場所が待ちきれないんだよ」とおっしゃっていた。その後です、自殺未遂騒動があったのは。あの時は女性問題が原因とか、マスコミにいろいろ書かれたでしょ。でも、そんなことで人は死んだりしませんよ(笑い)。

 僕が知ってる限り、原因は声だと思います。フランクさんは「低音の魅力」と言われたけど、デビューの頃は高音で歌っていたんです。それが年とともに若い時のように声が出なくなった。自分が追い求めているのと現実がどんどん違う方向に進んでいく。それがショックだったんじゃないかな。お会いして話を伺った時も「声が出なくなった」と悩んでいましたからね。

 艶福家として知られているディック・ミネさんもすごかった。5人の女性に土地もお金も全部やっちゃって「何も残ってないよ」と笑っていました。実際、ディックさんに聞いた話はここでは話すことができないことばっかりで(笑い)。ディックさんは「今の歌手はかわいそうだ。昔はよかった」って言ってましたよ。=つづく

(聞き手=峯田淳/日刊ゲンダイ)

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