<110>早貴被告の自宅マンションの家宅捜索は7時間に及んだ
電話を取っているヒマはないのでそのままにしていたが、ショートメールで出演依頼や執筆依頼も数多く入っていた。
私は講談社のフライデー、週刊現代、そしてネットニュースの現代ビジネスや日刊ゲンダイで生前から野崎幸助さんの記事を書いていたので、まずはその媒体に対して、おのおの異なる角度で事件のことを発信する役目があると考えていた。義理を果たすということで、それぞれの媒体にスクープとなる、異なる記事を作成させるのは簡単ではなく、朝の4時ごろから夕方までパソコンと格闘する日々だったので、ワイドショーに出演してペラペラしゃべる気持ちも物理的な時間もなかったのである。
神経が張っているので、熟睡することができない状態が続き、新幹線でも眠れなかったのでしんどかった。
■マスコミは3、4社だけ
「新宿の抜弁天の早貴のマンションに行ってみようか」
新宿にある早貴被告の自宅マンションの家宅捜索を取材しているカメラマンからは、まだ警察の家宅捜索が続いているとの連絡があった。